例えスベるのが確定していても、
ボケなきゃいけない時がある、
そう、男には。

ないか。うつぼです。

☆

昨日のスナックはなかなかいい営業。
おれについた客が一人。
わりとおれを気に入ってくれてる客が一人、
テーブルに二人。

おれついた客はバーボンを飲むこの店では少ない大事な客。
うまいハイボールを作り一緒に飲んで今日もまた二人で１本空けた。
飲み過ぎやで。笑。

もう一人の客がなかなかどうして。
たまにこの店に寄ってくれるし、
仲間とも来るし一人でも来るいいお客様。

だけど、

だだすべり。

ダダすべり。

成功率２％のボケを言い続ける素敵な客。笑。
最初のうちはいいが、
すぐに聞いてるこっちが苦しくなる。笑。

でも、このお客がおれは好き。
何故かというと、
おれが笑わせる事が出来るから。

どっちかと言うとおれは客を笑わせ楽しませて、
酒を飲んでもらう事が好きなタイプ。

要するに喋りたい。笑。

そしておれの武器は切り返し。
何をいっとんねん、という感じだが、
いや、ほんとの話し。笑。

世界で通用する１発ギャグがあるわけでもなく、
いや、あってもしょうがないが。
そういえばこんな話しが、と、
面白い話しを持ってくるわけでもない。

相手が何かを言った時、
その話しにのっけて切り返しで笑かそうとする。

属するならばツッコミの方か。

いや、なにを真面目にこんな事言ってるんやろ。苦笑。

とにかく、うちのスナックは年輩の方が多過ぎてうまく笑わせられない。
これがまたおれには苦しい事、
だと、やっと気付く。

つまらん事を言う客でも、
時折おれも笑わせられる事が出来たから、
楽しく飲めた。
そしてその客もたくさん笑ってくれた。
これがまたおれはすごく嬉しい。

成功率７４％のおれの喋り。
そりゃ派手にスベる事も多々あるし、
スベる事をわかってて言わないといけない事もある。

言い訳？
言い訳ちゃうわ、
ほんとにそういう時あるって！

まぁいいんだけど、

おれのやりたい店。
この輪郭が少しずつ見えてきた。

てな話しです。