嘘はつく為にあり、
約束は破る為にある。
そう、そしておれは君の為にいる。

いっか〜ん、これじゃサムくて女はオチひん。
ええ、どんびかせうつぼです。

ちょっくら遊んだろうと思って始めた夜のバイト。
夜の帝王、夜王になるんやっ！！！
と気合いを入れるも空回りで洗い場に落ち着き、
巨峰を食いながらのほほんと働くおれ。

「ま、いっか。」

病気もあるし、大人しく洗い場仙人になる事を決めたおれに驚きの進展が。

「うつぼさん、次の出勤からホールに出てもらえるかい？」

店長の一言。

むぅ。

今さら面倒だな、
と思いつつ、
なかなか見る目があんなこの店長。
などとも思ってみる。

しかもできればホールを覚えてすぐに、
女の子の付け回しをやって欲しいとの事。

おいおい、そのポジションは他の社員が全員狙ってるポジション。
それをのほほんバイトのおれに？

この冒険、おれがこければ間違いなく店長の首が飛ぶ危難な賭け。

おれにはかなりのプレッシャー。
普通ならね。

しかし、よくもまぁこの店長もそんな提案したもんだ。
しがない洗い場のおれに何を見た？
惚れたか？笑。

問題はおれ。
飲みねぇ食いねぇで楽な仕事をしていた今までとは全く違う仕事が始まる。
そのポジションをやれば経験上、社員は全員がおれを敵と見る。

受けるか、断るか。

あっはっは。笑。
やるっての。

手負いのライオンはライオンでいる事を諦めるか？
自信がない事を理由に困難を避けるか？

おれがライオンなら怪我をして動けなくても、
目の前に落ちてるりんごは食べない。

男やね、
あんた男なんやね、
まだ自分を捨ててないんやね。
付いてくさかい、
どこまでも付いていくさかい。
いらなくなったら言っておくんなまし、
あんさんの邪魔はしたくないき。

なにこれ。

おれがホールに出ればかなり疎まれるだろう。
邪魔も入る。
だがそれがどうした。
ここで洗い場に行けばそれは逃げたと同じ。

病気でバイトなのはいいハンデ。
おれがここで剣を抜かなきゃ面白くないでしょ。

そう、おれのこの固い自慢の

言わせないよ？
下ネタ禁止だよ？

さて、病気持ちのアルバイトVS地元有名店のクラブ。

どんな戦いになるやら。